Column of KAN WORKS

KAN WORKS 神原俊吾がキッチンについて語ります

35.家事を理解すると生活が整う

 日本の家事労働時間は先進諸国の中で比べて長いそうです。海外でホームステイをされたご婦人からお聞きしました。私も家事労働で日々を快適にする環境を保つには私的な感想ですがおよそ4時間程度はかかるものと思っています。そのご婦人からお聞きしたのは他国では恐らく2時間程だろうということでした。日本の4時間は専業主婦ならば充分に可能な時間ですが外で仕事を持つご婦人には寝る時間も惜しまなければ成立しない条件です。家事を短縮するには難しいことを考えずに少しでも解決する方法はあります。 
 それは家族全員のセルフです。「自分のことは自分で」 周知徹底は容易くないですがリフォームや新築計画の際にこのセルフを織り込んで話し合うことは大事なことです。そしてセルフがし易い環境を考慮してプランを考えるというのは設計者として必要です。「おーい、お茶」 「風呂はまだか」 「酒は買ってないの?」「着るもの用意して」 「お母さん あれしてこれして」なんだかこういう声は昭和を連想させますが現代においても声のニュアンスは違えど似たような光景が残っているのではないでしょうか。
 ひとりで全てをでなくふたりで3人前を家族全員で家事負担を軽減できれば最高でしょう。そうすれば生活が自然と整うものと思います。
 整える気持はすばらしい空間を維持できる術です。

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34.施主を泣かせる建築家

 悪い意味で取らないでください。非常に良い事例で感動的なことでした。
お引渡しの際に建築家・工務店・業者が施主様にお礼のご挨拶を申し上げた際に奥様が感激されて涙を流されました。この建築家が施主を泣かせたのは私の記憶の限りで3回目の事例です。  
 何かの番組で見かける光景ですが、生でその場で立ち会うとそれは感動的なものですし、それまでの苦労も一瞬に吹き飛んでしまいます。
 建築家のパッションが完成作品を通じて施主の手元に気持良く届いた結果でありました。そしてその奥様のお言葉から「このチームの皆様にお願いして良かったです。」と更に私達業者にも労いのお言葉を頂戴しました。温かいお言葉でした。
 施主を泣かせる建築家はこれからも磨きをかけて力をつけ更に多くの施主をこれからも泣かせてしまうのでしょう。そしてまた私たちは次のミッションでもそのドキュメントを経験しながら研鑽しなければならないと感じた事例でした。

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33.空洞化の恐怖を共有する

 問題意識を持ちながら仕事を進める。かつて先輩諸氏から教えられた言葉です。
 手前の問題と少し先の問題 様々な問題が混在しながら孤軍奮闘する毎日ですが遠く先の問題は先送りされがちです。3・11以降の電力不足や今日の円高の問題で産業の空洞化という言葉は頻繁に使われるようになりましたが、私は随分前からこの恐怖が現実化するのではないかと危惧しておりました。震災や欧州危機がなくてもやがてはやってくる大きな問題だと。
 それが私の一番に大きな問題意識でもあります。
 作るところが無くなる。材料が滞る。これは3・11直後に皆が経験し苦しんだのです。
 喉元過ぎれば忘れてしまうということが決してないように関わる全てのヒト達が共有すべき問題です。キッチンや家具のお打合せでこのような話題は出ませんが継承し維持していく術があるだろうかと言葉に発し続け時折一緒に考えていく仲間達を出きる限り増やしていきたいと思います。

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32.3・11以降の変化

 オール電化の大合唱が少なくなったと感じませんか? それはやはり人災でもある原発事故の影響だと思います。キッチンのお打合せでもガスコンロのリクエストがやや増えたような気がします。震災で電気の復旧よりガスの復旧が遅いのは今回の震災でも同じでした。しかしその後の節電要請はECO意識を高め何よりも片方だけに偏るのはよくないという大きなムーブメントとなったことは確かです。以前に書いたコラムでは「私はハイブリットを理想としている。」と断言したのは、こんな事態を予想した訳でなくガスのインフラがここまで整った国は世界でも珍しい事実もあり申し上げたまでです。これまでのインフラを無駄にしないで電気と共存することと この国のエネルギー問題を一方向に偏りすぎないでニュートラルな判断をしていくことは早い段階で国民の意識の中にあると仕事を通じても感じ取りました。

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31.デザインすることを超えて必要とされる価値観

 それは、例えばメルセデスベンツの伝統的な顔です。ルームミラーに映るメルセデスの顔はアウトバーンにおいて誰が見てもメルセデスとわかる主従関係をはっきりさせる伝統で、従なるものは黙って道をあけるという古来のものです
 デザインするとは既成を否定する、打破する意味も込められています。しかし、伝統的なものを軽はずみにデザインするとおかしなことになってしまう。 例えば和室・茶室・広縁なるものは外人がいじると変に中国的になってしまいます。和は日本の伝統であり、和心という言葉があるように心のよりどころなのです。
 デザイン・シンプル・プレミアム・ミニマム・トレンドどれもマーケティング用語です。この言葉に惑わされることがしばしばあるかもしれない。
 本来、住まいの設計は「個」というコアを具現化していく作業であるがため、その過程は施主も設計側も手探りな部分が多くなります。ところが探りの工程を飛び越えてデザインからスタートしてしまうとんでもないケースもあります。
 これがドレンドであるならばマーケティングに左右されて最初からブレた作業を始めているかもしれません。いつの間にかキッチンはこういうテイストでなければならない妄想は本来求められているものと結果としてかけ離れたものになってしまうかもしれません。
 私はデザインの扱いに対して慎重になりすぎていると時折言われることがあります。「デザイナー」と簡単に捉えられることにも抵抗があります。私はデザイナーの1歩手前のプロデュースという役目をきっちりこなし、その後にデザインの精査を模索していくタイプかもしれません。設計事務所様とは意思統一されたデザインの中で、どれだけ挑んでいけるかギリギリのところを精査していきます。リフォーム工事の場合は古い物と新しい物が混在する中で調和していくデザインを模索しなければならないケースもあります。
 いづれにしてもデザインを慎重に扱いながら結果がユーザーの思いもしなかった感動につながっていけばと思います。

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30.若い建築家も世界で活躍出来るのではないか

ネットニュースで面白い記事を見つけました。以下の通りです。

「大きな家の時代」終わり? =米住宅サイズ、縮小傾向
 時事通信 2010年9月8日(水)15時18分配信

【ロサンゼルス時事】米国で住宅サイズの縮小傾向が強まっている。景気後退、購入者の省エネ志向などが背景にあり、調査会社は第2次世界大戦後の米国で豊かさの象徴だった大きな家の時代は終わりを告げつつあるようだとしている。
 米調査会社トゥルーリア(カリフォルニア州)がこのほど、国勢調査や住宅業界のデータを基にまとめたところでは、1950年代に約91平方メートルだった米住宅の平均延べ床面積は10年ごとに2割程度大きくなり、2009年には約2.5倍の226平方メートル(約68坪)に拡大した。しかし、高い失業率、環境意識の高まりもあり、このところ「住宅サイズは頭打ち」(全米住宅建築業協会)だという。
 同協会が今年初めに加盟業者を対象に行った調査では、96%が「今後はより小さな住宅を建設する」と回答したほか、「より安価な住宅を建設する」との答えも95%に上った。
 調査は、敷地いっぱいに建てられた安手の大きな家をファストフードになぞらえた上で、「『マック・マンション(邸宅)』の時代は終わり」と結論付けている。

                                   と このような記事でした。

 私はコンパクトに設計する技と知恵は日本人のDNAだと常々思っていることです。
 話が少し外れてしまうかもしれませんが、数年前から日本の軽自動車や小型車が欧米の人々から「ボンサイ」と呼ばれ人気が高まっています。小さな車体に超精密な小型エンジンを搭載し室内は広さを感じさせる工夫が凝らされ、そして安っぽくない。燃費が良いため環境にも優しく日本車の自慢である故障の少なさも人気の要因なのでしょう。民族性が製品にも表われると度々言われますが住宅も同じではないでしょうか。私がよく目にする日本の建築家が作る住宅のスタイルも同じように感じます。
 スタイル空間を30坪代の省スペースで縦横の絶妙な空間演出によって奥行きを持たせて窮屈でなく実現しています。大胆な割り切りと何を重要視するかの優先順位が実は深く重く練られており、メンタルな部分に訴求するひとつひとつのアイテム(物でなく影とか色彩)によって精巧に演出されています。その中に「個」というコアがありこれが「ボンサイ」と呼ばれるコンパクトカーと重ねて写る所以であります。
 プレミアムの対極にあると思われがちな「シンプルでコンパクト」の要素は、そう容易く手に入る存在ではなく、それそのものがプレミアムであると位置付けられます。
 アメリカで、いや世界で果たして容易く手に入るものでしょうか?大量生産では到底
なし得ないこの知恵と技術は日本の住宅産業の最後の砦と言えるかもしれません。
 若い建築家達に内在する技と知恵のDNAを海外で充分に発揮出来るものと私は
思っています。

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29.オーダー(キッチン)は高くつく

 オーダー(キッチン)は高くつくというのは一般的に言われています。そのご意見には異論は挟みません。規格化された量産品と一品一品を設計してフルオーダーするキッチンとは当然価格の差があります。ここの部分を全ての方に理解して頂くのは無理な話かと思いますが、例えとして定価150万円の既製キッチンを半値で購入設置出来たとします。そこには2者の勘定が働く可能性があります。「半値で購入出来て助かった。浮いたお金であれ買おう!」もうひとつは「半値で購入出来たけれど空間に馴染んでいるだろうか?調理は何となく出来そうガマンガマン。」そしてオーダーキッチンの場合は150万円の出費となった。単純に箱をパズルのように並べてそこに体を合わせていくことであれば時間をかける必要もありません。しかし住まいの空間は今日では大きく変化し、小手先の便利グッズ満載キッチンでは毎日の空気が満たされないLDKの空間設計がそこにあります。その場所に設置されたキッチンが既製品で何か浮いた印象になる存在であれば今度は苦痛な長い時間を共にしなければなりません。使い勝ってを考察し且つコミュニケーションも自然になり本体そのものが主張しないで、さりげなく鎮座しているキッチン。そのキッチンの姿はどこかのカタログにあるようなものでなく、どこか家具調で美しい塊となり同化するもの。時にはカントリーキッチンのように懐かしい佇まいで男料理もしたくなるようなキッチンなど。これらを満たすに打合せの内容も現在の状況と過去の体験そして未来を見据えて時間と質も濃いものとなりがちです。互いにお話や打合せの中で発見し宝物を探す行為はお客様に付加価値と感動をそして私はそれに費やした対価を頂いています。

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28.シンクについて

 30年以上前に日本で登場したシステムキッチンのシンクは2槽シンクが主流でした。というかシステムキッチン=2槽シンクというイメージが強かったと記憶しています。この頃はすでにヨーロッパでは食器洗い機が装備されコンパクトなシンクで良かった訳ですし、貴重な水を使うシンクは皿を洗う場所でなく、そこに水を溜めて食材を洗い、シンクの上にまな板を置いてきざむ場所であることから2槽シンクが当たり前だったのです。ヨーロッパの姿をそのまま国内に導入したことから2槽シンクはシステムキッチンのシンボル的な存在となりました。
 しかし、残念ながら食器洗い機の普及が進まず、シンクに洗い桶を入れて手洗いする習慣がジャンボシンクの強い要望に変えていきます。 30年前にシステムキッチンを購入されて今も2槽シンクをお使いになられている方は先駆け的な存在と今となっては言えるかもしれません。この地球上で飲料として使える水は0.5%しかなく、やがてブルーダイヤモンドと呼ばれる貴重な水は日本から海外に輸出されることになるかもしれません。エコ意識が更に高まり2槽で多機能なシンクが求められる時代が到来する予感があります。





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27.食器洗い機について

 食器洗い機がドイツで登場して80年以上になりますが、これはヨーロッパの水事情が背景にあります。特にドイツでは雨量が日本の60%程度と少なく乾燥した気候風土です。水質はカルシウムやマグネシウムが多く含まれた硬水で飲料に適しません。 過去のコレラの蔓延を経験して河川の水をその後、飲料水として使わないため湖底の更に底を掘ってろ過された地下水を汲み上げ、それを浄水場で浄化するといった水に苦労が絶えないお国柄です。その他、近隣諸国も近い環境でありビールやワインを愛する国民性が伺えます。日本での食器洗い機の登場はドイツから後れておよそ50年後となり、本格的に普及するのは1990年代前半からです。今日では食器洗い機の装備率は高くなり、私の提供するオーダーキッチンでは9割を超えています。
 食器洗い機の装備によって本体の取扱い説明に留まらず生ゴミの処理方法も一緒に話し合うお打合せが多くなりました。シンクでお皿を洗わなくて済むことからジャンボシンクの必要性が無くなり、過去の流し台でよく見かけた水切り棚も不要となりました。食器洗い機の装備はキッチンのレイアウトや意匠そしてキッチンそのものの使い方まで変えていったと言えます。




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26.すべてが関係している(1)

 食育⇒残飯処理⇒食器洗い機⇒シンク この関係はキッチンでの調理以外の作業で大きく占める割合であり、上手な関係性を保つことがシンクや食器洗い機などの部位をまたキッチン全体を美しく故障少なく使い続けられる手がかりだと感じています。そしてこの関係が環境保全にも大きく影響しています。
 日本では年間に約2000万トンの生ゴミが出ると言われています。その中で家庭から出る生ゴミは半分を占めています。当然のことながら焼却処分される訳ですが、水分を含んだ生ゴミは処分効率が悪くエネルギーコストがかかるものとされています。「料理を作りすぎない。食べ残しをしない。」という食育からはじまりフリーザーを利用したり、残飯を上手に処理することが心がけとして必要です。結果としてシンクの美しさは保たれ、固形物が少なくてご使用された食器洗い機は排水ポンプの故障が少なく驚くほど長く使い続けられます。
 ディスポーザーで流せるようになったら解決できるだろうというご意見もありますが、下水処理場の汚泥処理も大量の電気エネルギーが必要で日本では浄化槽を設けない限りディスポーザーの使用は禁じられています。日本はゴミ焼却に使用されるエネルギーも世界トップクラスでメタボと化したこの国を健康的にするには各家庭の役割が必要で、たかがキッチンではなく、すべてが関係しているという認識が求められています。



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25.そうかもしれない(4)

 リフォーム工事などでレンジフードのダクト配管を何度も曲げてこっちの壁に出して下さいという要求が時折出てくるケースがあります。どうやら直近で出すとアポローチに面するや、道路からまともに見えてしまうなど理由は様々ですが曲げ回数が多くなれば排気効率がどんどん下がってしまいます。スパイラルダクト配管で90度のエルボー配管を取付けしますと9メートルのダクト延長に相当すると言われています。2ヶ所で18メートル、3ヶ所で27メートル単純計算上ではそのようなダクト延長となります。当然1度目のアールで速度が落ちますので3度目の先から吹出す風は微風となるかもしれません。アルミフレキダクトで曲げを緩和しながら配管するいわゆる蛇行配管も一見直線に近い努力かもしれませんが、フレキダクトのヒダがダクト内の乱流を起こし流速が落ちると言われております。(都条例ではフレキダクトは禁止)
 「外部とレンジフードがつながっていれば何とかなる」そういう問題ではなく、たとえBestでなくてもBeterな方法を取るべきと思います。


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24.そうかもしれない(3)

 油汚れを落とすために強力なスプレー洗剤を使用して清掃するのは意外と体力がいるものです。テレビのCMのように簡単ではなく使用するスポンジもすぐに目詰まりして使えなくなってしまいます。ある時、サラダオイルを染み込ませた布でこすると附着した油が溶けるように落ちました。ベトベトしたものは広がってしまいますが、その後キッチンペーパーやティッシュなどで拭き取るとピカピカの表面になります。

 これで高価な洗剤も必要なくスポンジの使い捨ての回数も減ります。何と言ってもシンクに流し落とす油が減るのは社会的エコだと感じました。コップ1杯の牛乳を流した場合、魚が住めるくらいの水質に戻すにはお風呂17杯分(約3000L)の水が必要だそうです。

 各家庭で気をつければ浄水場の負担は相当軽減されるかもしれません。

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23.そうかもしれない(2)

 梅雨時に食洗機庫内の食器が乾きにくいことが、しばしばあるかと思います。リンスのポケットがある食洗機でしたらリンスを入れてみて下さい。乾燥に対して効果があるかもしれません

 レンジフードのグリスフィルターに更に市販の綿上のフィルターを取付けられている方、それはむしろファンの汚れに対して逆効果かもしれません。メーカーの取扱い説明書にはダブルフィルターにすることをおすすめしておりません。空気の流速を著しく落とし、その結果、油が凝固しやすい原因となる水蒸気との癒着率が高まります。ファンはいづれにしましても油で汚れていきますが排気スピードが速ければ油は凝固する前に吐き出そうとしますので

 本来のフードの役目を果たすことになります。

 同様にシンクの排水口に更に肌理の細かいメッシュのフィルターを取付けられている方は排水パイプを動脈硬化のように汚れをパイプ内で附着し続けることになるかもしれません。メッシュで小さな固形物も逃さずキャッチしているのに流れが悪くなった場合はその症状で適度な流水速度があった方がパイプにとっては健康かもしれません。


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22.そうかもしれない(1)

 近頃のオーダーキッチンには結構な点数の金物が取付されます。
 何がしかのアクションを伴う金具の殆んどがサイレント仕様 いわゆる静かに閉じる、ゆっくり開く、ゆっくり下がるといった類の金物です。

 その品のあるモーションは全体のクオリティーを格段にアップさせます。
 しかし、これらの金物にはそのような動きになる為のダンパー(バネやエアーもしくはガスそしてオイルのいづれか)が内蔵されています。
 自動車でもそうですが、車のサスペンションにはショックアブソーバーなるダンパーが備わっていますが長年の使用でこのダンパーが弱ってきます。

 自動車のように重く、激しく過酷な動きのあるものと比較をするのは、どうかと思いますが、家具金物も私はダンパーの消耗がいくらかあるかもしれないと思っています。従って静かに閉じる丁番などは後付けダンパーを使用するようにし、容易にダンパー交換出来るものを選択しております。家具金物のハーフェレジャパンのHPは以下の通りです

http://www.hafele.co.jp

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21.譲れない自由のオーダーキッチン

 オーダーキッチンのホームページを覗き込んで思うのは、「自由な設計でご要望を叶えます。」「当社は1ミリ単位で自由設計します。」などとまるで自由設計イーコール「オーダーキッチン」という表現を多く見かけます。事実ではありますが、そこには本当に大切な真実が書き記されていません。浅い深いは別として既製品でもオーダーでも大事なことが多く洩れています。
 オーダーキッチンは確かに自由設計ですが、自由と引き換えに安全でない納まりや近い将来に支障をきたす要素は詳しい訳をお伝えして別の提案をするかお断りしております。
 自由は崇高なものですが、穿違えるとこれほど怖いものはありません。
 現に私のホームページには自由という言葉は記されておりません。自由な発想でプラン計画は致しますが、家具の応力や金物のスペックそして熱や蒸気に対しての考慮、仕入の道徳性、法令順守、メンテナンスのし易さ不慮の地震などに対する安全性など守るべき基本を共に確認し合いながらお打合せを進めてまいりました。
 何でも線で描けてしまうオーダーキッチンだからこそ守るべき原理原則が必要ではないかと思っています。

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20.SYSTEM32は家具やキッチンの入門編

 再びSYSTEM32のお話です。

 SYSTEM32はオープン工法で特殊なものではありません。
家具にとっては普遍的な原則に沿った工法で、これからオーダー家具やオーダーキッチンをされる方にとっては入門されるべき工法です。

 私がこの工法に出会ったのは20年程前です。イタリアで活躍されている建築家のご実家新築の際にイタリアで製作したオーダー家具を取付して欲しいという依頼がその出会いでした。猫脚の収納家具でアンティーク風ではありましたが中身は金物で連結されたノックダウン(組立て式)家具でした。

 所定の位置に設置された家具はまさしくアティーク家具、しかし内部はシステマチックなコンポーネントで構成され32ミリ間隔で開けられた連続穴にステーや丁番など全ての金物が取付されていました。BOXを構成する側板・天板・地板においてはパッドジョイント金具でしっかり連結固定されており、日本の別注家具とは明らかに違う造りであったことがショックでした。それから数年を経てこのシステムを本気で勉強したく、この工法の国内の伝承者である谷口東郷師に教えを仰ぎました。

 それからは百科事典のような分厚い金物カタログを貪り読んでは現物を確認するという良い習慣がつきました。別注家具図面を容易に線引きして家具職人に託すのではなく、家具本体の応力や金物のスペックを意識する、そして詳細設計と意匠設計を併行する作業は手間なことではありますが進化する金物に追随していける自信を持つことが出来ました。

 遅まきながら私のものづくりの原点はやはりここからであったと思います。


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19.SYSTEM32(システムサーティーツ)工法

 懐かしい図面を見ておりました。SYSTEM32工法のキッチン図面です。
 BOXの縦寸法と奥行寸法を32ミリのグリッドで構成したドイツ規格のキャビネット工法です。本来は量産ユニットに用いる工法ですが、この方法でかつては数多くのキッチンやクローゼットなどを設計製作致しました。
 今ではこの32ミリのグリッド工法からより柔軟な寸法対応でオーダー展開していますが、当時の習慣は今に生かされ私の製作図面には金物の取付位置まで設計に記載するようにしています。最終の製作図面は履歴そのものでお引渡し時には引渡し書類のファイルの中に製作図面も一緒に入れます。
 この図面は施主様がご覧なられても意味不明なことの様に思われるかもしれませんが、20年30年を経過してキッチンを一部リニューアルしたい時は必ず役立つものです。例えば扉をメラミンから木製扉にイメージチェンジしたいとします。一見、簡単なようで実は面倒な作業も製作図面を見れば扉の縦横寸法と丁番の穴開け位置が明示されていますので作業が容易となります。ユーザーの世代が代わってもまた私自身の存在が無くなっても、この図面はその時に活かされると思っています。出来れば長く愛着をもってお使い頂きたいですし、次の世代に受け継いでご使用頂けたらと思っています。


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18.七つ道具から八つ道具

七つ道具現場でのお打合せと寸法確認は、丸一日を費やしても良いと考えています。
図面を書きながら施工のシミュレーションをしているので、どこをポイントに寸法を押さえればよいかは現場に入ればおおよそ予測が立ちます。慌てて確認を急ぐと寸法を取り忘れたり、メジャの寸法見間違いなどトラブルの種を生み出しかねないので時間に余裕を持ちながら慎重に現場確認をしていきます。
途中、休憩をはさんで職人さん達と談笑するのも現場環境を円滑にするための大事な仕事で分からない事も後に聞きやすくなります。

現場確認の七つ道具は20年以上を経過しても慣れ親しんだローテクなものですが、最近はもうひとつレーザー測定器なっるものが追加されました。私にとって現場状況を確実に見極めるには最低限に必要な八つ道具です。


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17.面倒くさいという言葉

 仕事は面倒と感じても、歯をくいしばってやり遂げてこそ仕事人です。
簡単なことばかりを望んでいるならば、やがては淘汰される!
 それを知ると知らないとでは数年で先を越したヒトの背中が見えなくなります。
 一生懸命に考えた結果それがリクエスト通りでなくても打開策は形を変えて頭をよぎります。
 職人達にもそれをすることが約束された将来だといつも伝え例え現場が図面通りでも考えながら納め彼らの頭の中の引出しを増やしていくようにしています。
 やがてそのヒト達はかけがいのない存在となります。


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16.オープンキッチン

 今から25~26年ほど前ですが住宅メーカーのモデルルームのキッチン提案でサービスカウンターも兼ねた大きなカウンターキッチンをよく提案しました。当時は腰壁を大きく立てた対面キッチンがほとんどで手元を見せることに抵抗があった時代だと記憶しています。今ではオープンキッチンが花盛り、キッチンメーカーもこぞってアイランドキッチンを前面に押出しています。
 遮るものが無い大きな1枚カウンターは配膳も後片付けもし易く、食洗機が備われば問題を大きく解決してくれると当時は思っていました。しかし時代は大きく変わりました。
 仕事を持つ兼業主婦が多くなり、ご主人も家事に参加する生活形態に変化してきたことが事情を少し変えてきたと感じています。また子育てが終わった団塊世代のご夫婦の「家事から離れて、その後の人生を他に楽しみたい」という想いもその世代にとってキッチンスタイルに拘らない心の変化と捉えれます。
 片付けしながら調理をすることが苦手な男性や、疲れきって食後の家事に手が付かない時など手元が隠れていればと思うシーンがあるかもしれません。
 何かとヒトが集まって食事やお茶するシーンや子供と一緒に調理を楽しむシーンが多いキッチンのPRですが、ここでも想定通りにいかないシーンを思い描くことも時には必要かと思います

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15.テーブルキッチン

 テーブルのようなキッチンを過去に何度か製作したことがあります。
 収納については施主がカスタマイズしていくキッチンなので打合せも簡素です。当然、コストも造り込むキッチンに比べれば安上がりです。
 私は、こういうキッチンも魅力を感じています。
 ただ、この種のキッチンは施主の強い意向が前提となります。なぜなら割り切った考えとカスタマイズしていこうという気概が必要だからです。
 決してローコスト住宅イコール、テーブルキッチンではありません。
 キッチンの趣向は多用だと思わせるテーブルキッチンは結構、魅力があります。造り込まないキッチンの製作依頼も是非お声を掛けて欲しいところです。

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14.世の中の流れがすべて正しい?

 コンロの選択で I Hか?ガスか?というのがあります。私はハイブリッドを理想と考えています。電気とガスの業界争いは明治の時代から既に始まって昨今ではその競争は凄まじいものがあります。ECOを優先して太陽光発電も伴ったオール電化住宅は確かに魅力があります。ですがここまで整ったガスのインフラを無駄にするのは非常にもったいないことです。I H コンロの登場でガスが危険、電気が安全という世の流れは果たして正しいのでしょうか。

 住まいから裸火が無くなり火を恐れることを知らない子どもたちが増えるのを想像してみると私たちの考えは変わるかもしれません。

 ハイブリッドコンロは以下をご覧下さい。
国産のハイブリットコンロ


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13.同性の存在

 生活感のある話をしなければ、話がかみ合わないし、それに終始しすぎるとデザインに対してポジティブになりにくい。お打合せでこんな印象を持たれたことはないでしょうか? 逆に施主の奥様はデザインと使い勝手で心が揺れ動き結論を出さないと次に進めないという焦りを感じたことはないでしょうか?

 生活シーンの中心にキッチンが位置すればするほど、このようなケースは多いと感じています。お打合せで建築家の奥様が出席される場合があるのですが、施主の奥様にとっては、想いを共有できる存在でお打合せに安心感があるように見受けます。結果、デザインを優先し使い勝手が少々スポイルされても同性に聞いてもらえた安堵感があるでしょうし、その逆に至っては、第一にお使い勝手を優先した自信を共有できるでしょう。

 その印象から女性コーディネーターの存在は男性にない強い武器を持っていると言えます。キッチンビジネスは華やかそうに見える反面、現場での立ち回りなどもあり女性がひとりで進めるに意外と厳しい一面があります。従ってオーダーキッチンの分野に対して躊躇されるケースが多いですが、サポートしていくパートナーがいれば施主に安心感を与える施主の良きパートナーになり得るはずです。またカラーを多用したい施主に対してはスキルを充分に発揮出来ます。ロジカルで理詰めになりがちな打合せを穏やかな雰囲気で進めるのに同性の存在は効果が大きい場合が大いにあります。

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12.緩和した状況を想定

 アメニティアドバイザーの近藤典子さんが提案するリビングに隣接するバックヤードの提案は面白いと感じています。リビングとダイニングは庭(アウトリビング)とのアクセスと開放感が重視されどうしても壁面が少なくなります。また大型の薄型テレビの設置を考慮すると、残された壁面は限られたスペースとなり収納スペースまで充分に取れません。彼女の提案はテレビが配置される壁面の背後を大きなヤードにした事です。リビングやダイニングは家族が集うところで、当然そこに持ち込まれる物があります。そこで勉強をする。ゲームをする。本を読む。テレビを見ながら洗濯物をたたむ。音楽を聴く。おもちゃで遊ぶ。
などなど家族の行動を間取りで規制するのではなく、ある程度は緩和した状況を想定したものと、その提案を受けとめました。

 このほか最近ではシューズクロークをプランに取り入れられる傾向が多いように思います。4人家族で20足程度の収納では溢れて玄関土間に放置されかねないという危機感と女性のブーツの管理が困難である、そんな生活現象がシューズクロークを生み出したのではないでしょうか?

 キッチンにおいてはキッチンパントリーが有効です。スペースに限りがあり、間取りの許す限りという条件付きですが、住まいの中で雑多なものが一番に多いところはキッチンです。その雑多なもののために収納をそれぞれ造り込むとコストも当然かさんできます。パントリーは普段の収納を手助けしてくれるスペースと位置付けられます。生活が想定通りにいかないから緩和した状況を想定をすることはストレスにならない予防策と思えます。

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11.普段の生活の工夫

 紙のうえでの話で、「はいこれで便利で快適な生活が過ごせます。」というのは、ありえないことだと思っています。緻密な収納術の紹介が雑誌などで掲載されていますが、何かに特化したものであり、それですべてが叶うものではありません。施主の順応性を信じ、私たちの提案は当面の問題をクリアーするものです。こんな経験はないでしょうか?お引越しの準備で押入れから物を出してみると「こんなに入っていたの?」というくらいの驚きの量だったという経験です。普段の収納がパズルのように緻密で、奥の物はほとんど使っていなかったのだと改めて気づかされた瞬間です。生活の工夫を苦痛と感じずに楽しみながら出来るよう収納スペースに余裕を持たせることも大切かと思います。

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10.機器の選択(2)

 機器選択でユーザーの声や自身の経験は伝えてあげるべきと思っています。
例えばデザインが良くて価格が安いフードがあるとします。けれどそのフードは吸込みが悪い評判とすれば、やはりお奨めしません。フードは吸ってこそフードの役割を果たします。吸ってくれなければ「ただの箱」にすぎないです。安かったけれど、結果は高い買い物になったということのないように、知りえる情報はお伝えします。 

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9.機器の選択(1)

 「食器洗い機は不要です。」と言う方は稀ですが、その方の意思は尊重すべきです。けれど機器の新製品のカタログを見ると魅力満載で誘惑に駆られるものばかりです。大抵はあれもこれもとなりがちです。大事なことは機能が重複して機器で溢れてしまわない様に整理していくことが大切です。I Hコンロがあるならば電気ポットはこの際、必要ではないだろうとか今はオーブン調理が少ないかもしれないですが、使い勝手が良ければ、やがては頻度の高い調理器具になるかもしれません。これまでの癖や習慣を引きずることなく、新しい環境で何をキッチンで楽しみたいか?ということは大切な命題です。
 今、困っているリアルな話と夢の両面から選択肢を絞りたいと思います。

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8.食育という言葉

 後片付けのほとんどをこなす食器洗い機、包丁要らずのフードプロッサー調理ミスの少ないオーブン機能、火の出ない調理器具である I Hコンロと今日では便利なものが備わりました。その便利の反面に、消え去ったものもあります。包丁で食材をきざむ際のあのまな板の音や台所の独特のニオイなど台所は母がいる場という印象です。私たちの小さい頃には、子供への躾けの場は今思えば台所でもあったような気がします。

 「台所に入る前は手を洗いなさい。」「お使いに行ってきなさい。」「包丁は使い終えたら元に戻しなさい。」と母親の声がするどく飛ぶ。そんな時代でした。食育という言葉がありますが、このような躾けの環境のことまで触れられていません。出来れば広義の中にその部分も含めて欲しいものです。

 便利を一度享受すれば後戻りは中々出来ません。安全やECOも大事な事です。けれどヒトの生活の根幹を成す「食」に関わる部分は出来れば継承していくことも必要かと思います。

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7.キッチンをつくるポイントは?

 キッチン計画で「どんな料理をつくるか」ということはあまり問題視していません。ヒアリングで聞いておきたいことは、現在のキッチンで困っていることなどリアルな話を聞きたいと思っています。新築で環境も変わるのに参考にならないのではと思われますが、環境は実は今後も変わっていきます。

 子育てに忙しい時期、共働きで家事に課す時間が少ないなど当面の問題はクリアーしたいのとお洒落なライフスタイルを夢見る部分は少なからずギャップがあり、実は環境を形作る時間とご本人達の工夫が必要なところです。こう述べてしまうと反論は多いかと思います。しかしキッチンというのは機能と趣向がアジャストしていくには住宅の中で最も難しい場所と言えます。

 プランだけに終始せずに、ご家族全員で生活に工夫を凝らして欲しいと思います。

 私はキッチンのお打合せでは、ご主人も年頃のお子さんも出来るだけ参加して頂きたいと思っています。1日の家事の中で台所に立つ時間はかなり多いと思います。オープンキッチンなのに台所では孤独だというのは、キッチンを計画する以前の問題かもしれないですが、家族全員が家事に向合う雰囲気がプランと共に作れたら良いと思っています。

 以前、リフォーム工事のご家族とお打合せし、いつも中学生と小学生のお嬢さんが一緒でプラン打合せは楽しさが倍増しました。「お父さんはお皿1枚洗わない!」という子供達の言葉には全く嫌味が無く、苦笑しながら「これからは頑張る。」としか言いようがないご主人の様子は微笑ましく感じました。そして素直な子供達は何もかも暴露してしまう。おかげで何が問題で、何を解決すれば良いかプランに多いに役立ちました。

 リアルなお話は必要で、「ご主人も一緒にゴミ処理を手伝ってあげて下さい」とまで言える関係が築けたらと思っています。

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6.失敗はありますか?

 失敗がないように全力を注ぎます。ものづくりに恐怖心と挑戦する気持ちは表裏一体です。どちらも欠けていてはいけないものと思っています。オーダーは既製品と違ってプロトタイプなるものがありません。
 1発勝負ということです。
 図面を書きながら頭の中で施工時のシュミレーションを何度も無意識にしています。いまだに納入設置の前日は睡眠が浅く施工の初日は神経が一番に尖がっています。
 失敗はありますが、ポジティブに回避するよう努めます。

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5.施主との相性を感じたことは?

 建築家が感じるのと同様に私にも当然ありますが、最初からその方がどういった方かは誰にも分からない訳ですから、相性は気にしていません。
 初対面は緊張しお互い身構えるでしょうが、一緒にものをつくる雰囲気にお互いに馴染むものと思っています。
 完成したものに互いに喜びあえれば相性は結果よかったということでしょう。

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4.施主打ち合わせはどのタイミングで?

 早い段階で入って欲しいというケースもあり、いろいろです。ただお打合せではキッチンだけにとどまらず他の打合せもある訳ですから、出来るだけ時間を有効に使いたいというのが施主、建築家そしてキッチン業者の3者の想いであるため事前にヒアリングしてからのぞむ方が良いかと思っています。

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3.予算がオーバーした場合は?

 予算の折り合いが簡単に決着することは実は稀です。ここの部分は施主も建築家も工務店も皆が悩むところではないでしょうか。1本の大筋を変えないで皆で知恵を絞って減額提案を模索して近づけているのが現状です。

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2.予算を聞いてからプランをするのか

 以前は既製品からアプローチされて、ひとたび趣向が合わないとオーダーでどうだろうかという経緯でご相談されることが多くありましたが、この頃は最初からオーダーでという依頼が多くなりました。その際にご予算をおっしゃるケースは殆んどありません。互いにコストが簡単に予測できるものでなく予算という縛りによって萎縮したプランにしたくない共通の想いが働いているものと思われます。

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1.何故オーダーキッチンをつくる?

 土地に合わせて建物を設計するのと同様に私たちのグラウンドはキッチンルームとなります。モジュラーの発想だけであれば、既製のキッチンで充分ですが、機能性、スタイルそして趣向が融和する個性的なキッチンはやはりオーダーの領域となります。カスタマイズした意味はユーザーが一番に強く感じられると思っています。


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KAN WORKS カンワークス 神原俊吾


KAN WORKSへ依頼をご希望されるみなさまへ

オリジナルキッチン・家具を検討されている建築家、建築主の皆様へ

まずはKAN WORKSへご連絡ください。
家づくりにおいてあとまわしにされがちなオーダーキッチン・家具の製作検討について、なるべく早い段階から参加させて頂くことができれば、可能性を広げることができると考えています。

連絡先

電話:06-6336-8489
FAX:06-6336-8491
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